30代大企業サラリーマンのDです。
今回は30代のビジネスパーソンに読んで頂きたい本を5冊厳選して紹介させて頂きます。
私自身が読書が好きで、購入した本を図書館で読む事が多いです。私が実際に読んで、この本は是非紹介したいと思った本をご紹介させて頂きます。このページをご覧になられている方は読書好きで、成長意欲が高い方だと考えていますので参考になれば幸いです。
➊ビジネス書が好きな方
➋市場価値を上げるために奮闘されている方
➌次に読みたいビジネス書を探している方
すべては「好き嫌い」から始まる
選定理由
(2024/10/15 01:35:00時点 楽天市場調べ-詳細)
まずご紹介させて頂くのは、すべては「好き嫌い」から始まるです。
著者は楠木建さんです。この本はスキルと才能の違いは何か?すぐに手に入るものほど、すぐに役立たなくなるのはなぜか?等の興味深いテーマに関して、新しい気づきをたくさん与えて頂けるため選定しました。
著者の楠木建さんとはどんな人物なのか?
楠木建さんと言えば、著書「ストーリーとしての競争戦略」で有名ですが、発想の切り口がユニークでこちらのYouTubeでの討論で釘付けになったのがきっかけで大好きになりました。
円安、円高、平均賃金が上がらない、色んな環境があるけど、結局は「で君はどうするの?」であるという発言には痺れました。まずは、楠木建さんの思考回路を動画で見て頂きたいです。
すべては「好き嫌い」から始まるの要点
➋10時間の想像よりも1分の実体験。
➌経歴と実績は似て非なるもの。
➍すぐに役立つものほどすぐに役立たなくなる。
➊負けが基本
世の中ほとんどの事は思い通りにならない。これだけ多くの人がそれなりに利害をかかえて働いている。そんな中、自分の思い通りにならないのが当たり前。思い通りになることがあるとしても、そっちのほうがむしろ例外であると説明されており、この考え方があるだけでストレス軽減に繋がります。
➋10時間の想像よりも1分の実体験
何事も経験してみないことには始まらない。未知のことについては、それが未知であるほど、事前にあれこれ考えずに「ま、とりあえずやってまるか…」という姿勢で生活をする。つまり、10時間の想像よりも1分の実体験が重要である。これは普段の仕事でも同じであり、考え過ぎずに行動する大切さを指摘されていました。
➌経歴と実績は似て非なるもの
経歴とは状態を指している。スタンフォードに「いた」、マッキンゼーのコンサルタント「だった」というのはある時点でのその人の状態である。一方で実績とは行為であり行動の成果である。どういう人か、どこにいたかではなく実際に何を成したのかを問われる。実績のみが君の能力、自信、勇気の尺度だ。他のことはどうでもいいと指摘されています。
➍すぐに役立つものほどすぐに役立たなくなる
すぐに役立つのはなんだろうって探してその答えを選びたくなる人が増えているような気がする。しかし、才能は特定分野のスキルを超えたところにあり、才能は一長一短では手に入らないと指摘されています。
この考え方に対しては、「大体のことはうまくいかない」 だから、思いっきり行動できるの記事でも発言されています。
楠木建さんの本は、ユーモアも交えながら書かれていることもあり、すぐに一冊読み切ってしまいます。読んだ事が無ければ是非読んでみて下さい。
転職の思考法
選定理由
次に紹介させて頂きたいのは、「転職の思考法」です。
著者は北野唯我さんです。この本を選定したのは、転職が当たり前の時代において、何を意識して働くべきかを根拠を持って明確に示されているからです。
著者の北野唯我さんとはどんな人物なのか?
この本を書いている北野唯我さんがどんな思考をされているのかが分かりやすい動画を貼り付けておきます。博報堂やボストンコンサルコンサルティングで勤務されていた経験もあり、頭脳明晰な方です。
転職の思考法の要点
➊上司を見て働くか、マーケットを見て働くか。
➋楽しくない仕事をする人間は結局金に買われている。
➌ほとんどの人にやりたい事なんて必要ない。
➍他人の作った船に自分の人生を預けるな。
➊上司を見て働くか、マーケットを見て働くか
会社が潰れても食べていける人と食べていけない人の2種類がいるとしたら、両者を分けるのは何か。それが、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるかだと表現されており、上司からの評価よりも市場価値を上げる重要性を再認識させられます。
➋楽しくない仕事をする人間は結局金に買われている
もし給料が半分になっても今の仕事を続けますか?大半の人はノーと答え転職すると答える。という事はどういうことか。ほとんどの人間は結局金に買われている。
私は完全に金に買われていると気づかされました。つまり、好きという観点が抜けているのだと…。
➌ほとんどの人にやりたい事なんて必要ない
人間には「何をするかに」重きをおくTo DO型の人間と、「どんな状態でありたいか」を重視するbeing型の人間がいる。そして99%の人はbeing型の人間であり、必要なのは心から楽しめる「状態」なのだ。私は、何を成し遂げたいかでは無く、どんな状態を作りたいのかに思考をチェンジさせました。
➍他人の作った船に自分の人生を預けるな
組織にいると、給与は当たり前のようにもらえるものと勘違いする。そして大きな会社にいる人間ほど、実力以上の給料を貰っている。その中の多くの人間は会社が潰れそうになったり不満があるとすぐに社長や上司のせいにする。だが勘違いするんじゃない。君が乗っている船はそもそも社長や先代がゼロから作った船であり、後から乗り込んでおきながら文句を言うのは筋違いなんだ。他人の船に乗りながら実力以上の給料を頂いている事を念頭に置いて、自分の市場価値を上げていく必要があると再認識致しました。
転職の思考法は、ようやく雇用の流動性を高めようとしている日本社会において、貴重な1冊です。そのため全てのビジネスパーソンに読んで頂きたいです。
自分のアタマで考えよう
選定理由
次に紹介させて頂きたいのは、「自分のアタマで考えよう」です。
著者はちきりんさんです。この本を選定したのは、情報過多における現代において自分で考えるとはどういう事かを詳しく教えてくれる本だからです。出生数や平均年収などの数字を見たら、「なぜ」「だから何が言えるのか?」を考え答えのない問題に対しても自分なりの考え方を持つ大切さを学ぶことが出来ます。
著者のちきりんさんとはどんな人物なのか?
ブログ「Chikirinの日記」と音声メディアのVoicyで日々情報発信されています。Twitterのフォロワー数は36万人を超えており、ちきりんさんの思考に興味を持っている人が多いのが証明されています。経歴としては、証券会社に就職し、その後、米国への大学院留学を経て、外資系企業で勤務された後に文筆活動に専念されています。こちらが、chikirinの日記でちきりんさんのブログになります。また、こちらがVoice of ちきりんで音声配信されている内容になります。
参考までにVoicyは無料音声アプリですので、是非スマホに入れて自分の好きなテーマの音声配信を隙間時間に聴いてみて下さい。
自分のアタマで考えようの要点
➊知識と思考は全く異なるものである
➋判断基準はシンプルに一点豪華主義でいこう。
➌正解が存在しない問題でも自分なりの意見を考える事
➊知識と思考は全く異なるものである
知識とは過去において、他の人がその人の頭で考えた結果である。私達はしばしば他人の考えをまるで自分の考えであるかのように錯覚する。
自分の頭で考える事、それは「知識と思考をはっきりと区別する」とこから始まる。
➋判断基準はシンプルに一点豪華主義でいこう。
職業やマンションの購入など大事な選択をする時の方法は2つ。”総合評価方”と”一点豪華主義”。この時に一点豪華主義で選択すると、他の事は仕方が無いと割り切り後悔も少ない。
➌正解が存在しない問題でも自分なりの意見を考える事
何か数字を見たら「なぜ?」「だから何が言えるのか?」この2つの問いを立てて考える事。知識と思考をはっきりと分け、「知識」を「思考」にどう活用するかという事を学ばないと知識を蓄えて覚えるだけになってしまう。そうなったら、考える力はどんどんと減退してしまう。
この本を読むといかに自分が知識だけ吸収して、自分の頭で考えていないのかが明白となります。読書していても、「なぜ?」「だから何が言えるのか?」という2つの問いは必ず立てながら読み進める必要があると感じました。
経営パワーの危機
選定理由
次は「経営パワーの危機」です。著者は三枝匡さん。経営者的人材が不足していると厳しい言葉で謳われている本。気骨のある人材に成長するには何が必要なのかが書かれており、組織に属すだけではなく経営的能力を高めるためにはどうすれば良いかが物語形式で読みやすく書かれているため。
著者の三枝匡さんとはどんな人物なのか?
一橋大学卒業、三井石油化学工業を経てボストン・コンサルティング・グループで国内採用初のコンサルタントに。86年事業再生専門家活動を開始。2002年ミスミCEO、14年取締役会議長、21年からミスミグループ本社名誉会長とエリート街道まっしぐらな方です。プロ経営者」は社内でも育てられるという記事も面白いため是非読んでみて下さい。
経営パワーの危機の要点
➊経営者的人材の飢饉がおきている。
➋人材市場が変化している。
➌気骨のある人材とは、不安定・組織の変化・揺らぎが好き。
➍よく眠る事も大切。
➊経営者的人材の飢饉がおきている
日本企業の社員に求められる資質と能力が変わってきた。しかし、頼りになる奴、すぐにでも事業のトップに立てる実力のある若い人材が不足している。
大企業のサラリーマンが社員がいくらスケールの大きな商談をまとめた所で、その人個人の経営的能力を高める事と何の関係も無い。まさにサラリーマンよ、勘違いするなと襟を正されます。
➋人材市場が変化している
優秀な人材に機会を与えなければ、その人はチャンスを求めて会社を辞める時代が来た。一方で、自由闊達な生き方というのは、年功序列で恵まれた状態を確保できる保証が無い事だけは覚悟しておく必要がある。
➌気骨のある人材とは、不安定・組織の変化・揺らぎが好き
新しい手法の導入に熱心な事。未経験な事でも気にせず頭を突っ込み組織の変化、不安定が好きな事。成功への執着心が強い事。ナンバーワン、逆転といった言葉を現実の事として情熱を燃やす事。これらの気質も持ってる事が気骨のある人材の条件である。
➍よく眠る事も大切
経営プロフェッショナルの一つの条件は何があってもよく眠れる事。しかし、初めての経営の苦境に立った人が毎日よく眠れるならそれは単に鈍感なのだろう。普通の人は眠れなくなる。しかし、誰もが修羅場を通って鍛えられて図太い経営者になっていく。
サラリーマンがいくら大きな商談で結果を出しても、経営能力とは全く無関係というワードには納得させられます。組織に属しながらも経営的人材となりたい方には必読本間違いなしです。こちらも小説のような物語でストーリーが描かれているため非常に読みやすくなっています。
仕事術
選定理由
最後に紹介させて頂くのは、「仕事術」です。著者は大前研一さん。もしも自分の人生を変えようと思ったら➊付き合う人を変える➋住む場所を変える➌時間の使い方を変える。この3つしか方法はなく、最も無意味なのは「決意を新たにする」事だと唱えられている事で有名な大前研一さんのビジネスパーソンに必要なすぐに使える思考法が詰まっている本のため選定致しました。
著者の大前研一さんとはどんな人物なのか?
エリート揃いである外資系企業マッキンゼーで日本支社長を経てカリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務められています。
大前研一さんと堀江貴文さんとの対談動画がYouTubeで無料で視聴出来ますので是非視聴してみて下さい。この対談が無料で視聴できる時代に生きているのは有難いです。
仕事術の要点
➊昼食代の節約は今日からやめよ!
➋もしも人生を変えようと思ったら
➌会議で結論を出す必要要素
➍提案書は「6W2Hプラス2」を明示
➊昼食代の節約は今日からやめよ!
家計を根本的に改善する方法は➊出費を減らす➋収入を増やす➌働き手の数を増やすの3つしかない。現実的かつ効果的なのは➊の出費を減らすという事になる。ただし削減するのはタバコ代や水道代ではない。日本の3大出費、「子どもの教育費」「住宅の購入費」「老後の蓄え」である。大切な点は、全体像を把握する事なしに問題を摘出する事も解決する事も出来ないのだ。昼飯代の節約は無意味である。
➋もしも人生を変えようと思ったら
➊付き合う人を変える➋住む場所を変える➌時間の使い方を変える。この3つしか方法はなく、最も無意味なのは「決意を新たにする」事だ。人生設計とは、突き詰めれば何にどれだけの時間配分を使うのかという時間配分以外の何ものでもない。無自覚に時間を過ごしている人は他人や会社に人生を生かされているようなものである。
➌会議で結論を出す必要要素
➊会議の時間は60分➋最初の30分で議案の背景にある情勢を説明して参加者が理解を深める➌続く20分で議論する➍最後の10分で結論を出すのと同時に次の会議のタイミングについて確認する。60分以上の会議は不要である。
➍提案書は「6W2Hプラス2」を明示
➊What目的は何か➋Whyどのような理由で決定を下したいのか➌who誰が利益を得るのか➍whenプラン実行のスケジュールは➎where全国的?全社的?限定されたエリア?➏which目的を達成するための方法は1つなのか?どの方法がベストなのか?➐how to doプラン実行の具体的方法は?➑how much予算はいくら必要か?この8つの項目を提案要素に加えて提案書を作成する事。
ビジネスパーソンにとって、いや人間にとって大事な事は、自分が自分の人生のCEOになるという事であり、自分の人生をコントロールするために必要な考え方の手助けをして頂ける本となっています。大前研一さんの本の中でも読みやすい部類に入っているため、人生を自分でコントロールしたい方にお勧めです。
まとめ
今回は30代に読んで頂きたいビジネス本5冊を紹介させて頂きました。
ライフネット生命の創設者である出口治明さんは、知的な成長のために必要なインプットは、「本」と「旅」と「人」であると言い切っています。読書美点、それは圧倒的なコストの安さであり、著者が相当真剣に考えたことや経験したこと、そのエッセンスがつまっているものが、ワンクリックで手軽に入手する事が出来ます。これから読む本を探している方や、市場価値を上げようと奮闘されている方はどの本も読みやすいため参考にして頂けると幸いです。