30代大企業サラリーマンDです。
今回は大企業の社員は脆弱だをテーマにブログを書きます。私自身、新卒からビールメーカ、そして嗜好品メーカーと10年以上大企業に身を置いてきました。だからこそ、大企業は脆弱だと痛感しているためなぜ脆弱だと感じるのか?を中心に綴ります。
脆弱とは、もろくて弱いという意味であり、大きな組織に焦点を当てると資本があり強いですが、個人に目を向けるともろくて弱いという意味で書き進めます。
大企業サラリーマンDのプロフィール
初めての方もいらっしゃると思いますので改めて大企業サラリーマンDの自己紹介させて頂きます。必要ないよという方は次の目次へ進んで頂ければ幸いです。
- 30代大企業サラリーマン。
- 世帯年収約900万円。
- 妻と息子1人の専業主婦家庭。
- 英語学習と資産形成に関して興味あり。
- 将来は海辺でカフェを開きたい。
プロフィールの詳細はこちらをご覧下さい。

大企業社員が脆弱な理由(その1)
会社が儲かっていても、早期退職が募集されており、安定雇用の保証が一切ないから。
近年、実質はリストラを意味する早期退職の募集人数が増えています。しかも、黒字にも関わらずです。
早期退職募集1万人超、上場企業の24年、黒字でも構造改革と日経新聞で、最新の早期退職動向が紹介されています。3年ぶりに1万人を超す方が早期退職の対象となっており、増加傾向です。
更に特徴的な事として、会社経営が厳しいから早期退職を募集するのではなく、黒字にも関わらず早期退職を募集している企業が過半数を超えている、また募集の対象者が30代からと若返っている、という点です。
なぜ会社は黒字にも関わらず早期退職を募集するのでしょうか?
僕が考える結論は、会社を存続させるためです。時代の変化に適応するために不採算事業は迅速に見直しが入り、固定費の削減が図られます。そして、終身雇用は既に終わっており、定年まで働けるような環境はもう用意されていません。
昔は大企業であれば、経営が安定しており、雇用が安定していると考えられていましたが、現在は会社が利益を出していても早期退職が募集されており、変化の早い時代に会社を存続させる事が最優先となっています。
一見、大企業は規模が大きく安定しているように見えますが、儲かっていても早期退職の募集が相次いでおり雇用の保証が全くないのが現状です。企業の安定と雇用の安定は全くの別物です。雇用の安定は自分自身で獲得する必要があり、セルフブランディングの重要性はますます増してくると考えます。
大企業社員が脆弱な理由(その2)
人間関係によって、キャリアが決まるから。
大企業になればなるほど、個人ではなくチームで仕事を遂行します。そして働いている人が多い事から、入社した時点から熾烈な出世争いがスタートします。
人間には生存確率を上げたいという本能が備わっており、誰かと自分を比較して自分の方が優位である事を確認したい生き物です。そのため、どれだけ自分と人を比較する事を回避しようとしても、時に比べてしまう傾向にあります。同期の●●さんと比較して自分のポジションはどうなのかと。
熾烈な出世争いがスタートして鍵となるのが上司です。能力があるから出世する以上に上司から昇格を推薦して頂けるのかが大企業において極めて重要です。そのため、自分と合わない上司と一緒に働く事となると地獄を見ます。成果を発揮しても昇進が見送られ、納得のいかない日々が待ち受けています。
どれだけ成果を発揮しても上司から評価されないと、無意味であり、上司との人間関係によってキャリアが決まります。そして、勤務年数を重ねる事に様々な上司と巡り合いますが、どの上司に対しても適応する能力が求められます。
その結果、顧客や市場よりも、上司の顔色を見て仕事をする人が増え、本来であれば最も必要とされるマーケット感覚が失われていくという顛末です。
大企業社員が脆弱な理由(その3)
必要以上に給料をもらっているケースが多いから。
大企業社員の平均年収は、35歳で602万円と検索結果が表示されました。この年収を会社の看板を外して稼げる人がどれくらい在籍しているでしょうか?私自身、会社の看板を外して600万円の収入を得る事は困難だと感じてしまっています。
実力以上に給料を頂くと、守りに入りチャレンジできなくなるのが人間です。給料が下がるから転職もできない。時間が経つほど実力と給料の乖離は大きくなるばかりで、勤続年数が長くなればなるほど、自分の実力を客観的に見る機会を失っていきます。
個人事業主の方であれば、生活するために何が何でも収入を得ていく必要がありますが、大企業の社員は自動的に毎月給料が振り込まれます。しかも、多くの人は自分の能力以上の給料が振り込まれるため、会社の看板が外れると生活できなくなります。
実力以上の給料を頂いている中で雇用が安定しておらず、早期退職の対象者となると労働市場で全く評価されずにどうしようもない。こんな事態が発生する可能性があるという事を大企業に勤めている社員が一番認識しているのではないでしょうか?
逆に言うと勤務先で評価が最低であっても需要のある技術を持っている方は、労働市場において強い交渉力を持っているため荒れた海に飛び出したとしても溺れる事なく泳いでいけると考えられます。
まとめ
今回は、私自身の経験から大企業の社員はなぜ脆弱なのか?をテーマにブログを投稿致しました。
忠誠心と保証の交換という終身雇用システムが崩壊して、チャンスが増えるのと引き換えに不確実性が高まり、心の錨を失ったように感じ始める人が増えていると感じています。企業の安定は存在しますが、雇用の安定は存在していません。
また、組織が大きくなると誰が自分の上司となるかによって、キャリア形成に大きく影響してきます。
こんな不確実な時代において、荒れた海でも泳げるように日頃から訓練しておく事は必須だと考えています。私自身、1児の父親としても労働市場で強い交渉力を持ったビジネスパーソンとなれるように引き続き精進していきます。そして、頂いている給料は必要以上ではなく、当然だと胸を張って言えるような人材となりたいです。
最後に、X(Twitter)(@DDDDEngulish)でも発信していますので、特に30代で日々奮闘している方と是非繋がりたく思っております!私の目標に対する日々の行動を投稿しております!お陰様でフォロワーの方も1,840人を超えてきました。
ここまでブログを読んで頂き、ありがとうございます。